なぜ涙は出るのか?
なぜ泣けてくるのか?
そんな疑問が湧いたので調べてみました。
調べたくなった経緯
不登校の小4息子が『今日は学校行く!』と、朝、意気込んでいました。
息子が通っている学校は毎週木曜日は給食がパンなので、
【給食の時間だけ中間教室に登校】
ということが唯一の学校との接点でもありました。
とは言え、最近はまったく行くそぶりもなかったので、私も妻も驚きました。
午前中も、家でマイクラしながら
『学校に行ったら〇〇先生(中間教室の先生)に自分の名前が書けるようになったことを言うんだ!』
と笑顔で教えてくれました。
それなのに、行く時間が来たら泣けてきてしまったんです。
振り絞るような声で
『休みたい…』
と。
いったい息子の中でどんな変化があったのか?
どのような引き金でどういう感情が引き出され、
それと結びついたとき、どんな気持ちで泣けてきたのか?
と疑問に思ったのです。
1. 涙が出る仕組み
涙は大きく分けて3種類ある。
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基礎分泌涙
目を潤すために常に分泌される涙。 -
反射涙
目にゴミや刺激が入ったときに出る涙。 -
情動涙(感情涙)
強い感情、特に悲しみ・喜び・緊張・怒りなどで出る涙。
→ 長男の場合はこれか。
今回の長男の涙である情動涙は、
脳の「辺縁系」(感情を司る部分)や「前頭前野」(感情の制御や自己認識)からの指令で分泌される。
感情とのつながりが強いってこと。
2. なぜ泣けてくるのか
泣くという行動は、感情が身体に強く影響した結果だという。
ポイントは以下にまとめてみた。
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期待と現実のギャップ
息子は「今日は学校に行ってあれしてこれして」と意気込んでいた。これは前頭前野で計画を立てて、先への期待感を高めている状態。 -
緊張・不安が同時に湧く
登校直前になると、未知の出来事への不安や緊張、過去の経験(つらかったことや不安なこと)が浮かび上がるんだとか。
→ ここで「期待」と「不安」がぶつかると、感情が混ざり合ってより強くなる。 -
身体反応として涙が出る
強い感情は自律神経に影響を与え、涙腺を刺激する。また、泣くことで心拍や呼吸を整えストレスを軽減する役割もあるんだとか。 -
子どもは自己制御が未熟
小4くらいだと感情を抑える能力や言語化能力がまだ成長途中。ゆえに「泣く」という形で感情を自然に表現するしかないことも。
3. 長男の場合をまとめてみた
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引き金(トリガー)
登校直前という「期待」と「不安」が混ざるタイミング -
感情の引き出し方
過去の不安・緊張・期待感・プレッシャーなどが一気に浮かび上がった。 -
身体的反応
涙腺を刺激 → 涙が出た。 -
心理的意味
感情を外に出すことでストレスを軽減したり、自分の気持ちを整理したりする。
泣くこと自体は「ネガティブなもの」ではなく、心が反応している自然なサイン。
特に小4くらいは、自分の感情を完全に言葉で説明できないことも多い。
だから泣くことで心を落ち着けているんだと思う。
まとめ
自分の中で期待と緊張が高まった結果、脳の感情と結びつきやすい場所が反応して涙が出たということがわかりました。
それは感情をうまく吐き出せない年代の、ある種の防衛反応なんだと。
だからネガティブになる必要はないと。
息子の中で期待が高まったがゆえに泣けてしまい、学校に行かなかったのだと思うと切ないものがありますね。
本当は行きたかったんだろうな、と。
親はそんなときどうしたら良いのでしょうか?
私は抱き上げて、傾聴して、理解を示して、共感して、受容して、すぐ行動して、午後はゆったりと過ごしました。
良かったんでしょうか?
答えは息子の中にしかないんだと思います。
引き続き、息子の笑顔のために頑張っていきたいと思いました^_^
ありがとうございます⭐︎