専業主夫日記

〖ショートニング〗がなぜ体に悪いと言われているのか調べてみた

ショートケーキやお菓子など、子どもたちが好きなモノに多く含まれている〖ショートニング〗

健康関連の書籍などを見ると、『ショートニングは身体に悪い』と書かれていることが多いように思います。

  • ではなぜ、こんなにも体に悪いと言われているのか?
  • そんな体に悪いものがこの世の中に平然と食材に混ざっていて良いのか?

疑問に思ったので調べてみました。

〖理由〗ショートニングが体に悪いと言われているのはなぜか?

その理由は、

トランス脂肪酸が含まれているため

ショートニングの製造過程で生産されるトランス脂肪酸

これが含まれているで体内に悪影響を及ぼすということです。

トランス脂肪酸は、過剰に摂取すると悪玉コレステロールを増やし、心臓疾患である冠動脈疾患のリスクを高めると指摘されています。

動脈硬化や血管が詰まりやすくなるってことですね。(詳しくは最後に)

ショートニングの原料と製造工程

原料

ショートニングは大豆油やなたね油といった植物油が原料となっているそうです。

まれに動物性油脂が使われることもあるようです。

製造工程

①原料油脂の精製

原料となる植物油から不純物を取り除く。

無色透明・無味無臭の状態にする。

②水素添加

液体の植物油を個体にする。

そのため、油脂に水素を添加する。

※この工程で、油脂を構成する脂肪酸の二重結合が水素と結びついて飽和脂肪酸に変化する。同時に一部のシス型脂肪酸がトランス脂肪酸に変化する。

③冷却と練り合わせ

水素添加した油脂を冷却して固める。

練り合わせて、ショートニング特有のクリーム状のテクスチャーに仕上げる。

体内に入ったあとは銅消化吸収されるのか?

ショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、体内で消化吸収されます。

これは他の一般的な脂肪(中性脂肪)と変わりなし。

①消化

  1. 食事として摂取された脂肪は胃で分解。
  2. 十二指腸で胆汁の助けを借りて乳化される。
  3. 膵臓から分泌されるリパーゼという酵素により、脂肪酸とモノグリセリドに分解される。

乳化とは:2つの混ざりにくい液体(特に水と油など)を均一に混ぜ合わせる工程、またはその状態のこと。(この場合は脂肪を胆汁で乳化)

②吸収

  1. 分解された脂肪酸とモノグリセリドは、小腸の細胞(腸管上皮細胞)から吸収される。

③再合成と輸送

  1. 腸管上皮細胞で吸収された脂肪酸は、再び中性脂肪として合成される。
  2. その後タンパク質と結合してカイロミクロンというリポタンパク質になる。
  3. で、リンパ管と通って全身に運ばれる。

リポタンパク質とは:血中で運搬が難しい脂質(コレステロールや中性脂肪)を包み込み、全身に輸送するタンパク質と脂質の複合体のこと。

(この場合は、中性脂肪を運びやすいようにタンパク質と結合したって話)

④利用と蓄積

  1. カイロミクロンとして運ばれた脂肪は、筋肉や脂肪組織でエネルギーとして利用される。
  2. または脂肪細胞として蓄えられる。

エネルギーになるか、脂肪組織になるかはどう決まるのか?

→→その時の体のエネルギー需要によって決まる。需要と供給の問題。

簡単に言うと、運動不足なら脂肪になりやすいってこと。

⑤その後、悪影響

  1. トランス脂肪酸は体内に取り込まれた後、悪玉コレステロールを増やすなど悪影響を及ぼす。

日本以外ではトランス脂肪酸の含有量に規制が設けられているところも多い

日本ではなぜ規制がかかっていないのか?

日本の一般的な食生活ではWHOの基準値を超える可能性は低いとされているから。

ということです。

日本と海外ってそんなにショートニングの利用量違うの?

ダイジョブ?日本…(・_・;)

トランス脂肪酸が冠動脈疾患につながるメカニズム

気になったので続けて調べてみました。

結論

トランス脂肪酸はLDLコレステロール(悪玉)を増やして、HDLコレステロール(善玉)を減らす働きがあることが主な原因ということです。

では、それは体内ではどんなメカニズムなのか?

冠動脈疾患につながるメカニズム

LDLコレステロール(悪玉)の増加

トランス脂肪酸を摂取するとLDLコレステロールが増加する。

LDLコレステロールのそもそもの役割は、全身にコレステロールを運ぶってこと。

しかし増えすぎると血管壁に入り込み、動脈硬化の原因となる

HDLコレステロール(善玉)の減少

HDLコレステロールの役割は、余分なコレステロールを血管壁から回収して肝臓に戻すという掃除屋の働き。

掃除屋が減ると血管壁にコレステロールが入ったまま(もしくは入り放題)ということに。。

動脈硬化の進行

それが続くと、血管壁にコレステロールが蓄積し続け、どんどん血管が硬く、そして狭くなっていく。

これが動脈硬化。

その結果、血管が詰まりやすくなるという流れ。

冠動脈疾患の発症へ

心臓に栄養を送る血管を冠動脈という。

ここの血管が狭くなると心臓への血流を効果的に送り出すことができなくなる。

心臓への血液不足が狭心症。完全に詰まってしまい、血流が途絶えてしまうと心筋梗塞

総称して冠動脈疾患と呼ぶ。

まとめ

トランス脂肪酸は、運び屋のLDLコレステロールを増やし、掃除屋のHDLコレステロールを減らしてしまうということ。

だから増えすぎると、掃除が追い付かなくなり、コレステロールが溜まってしまって通り道を塞いでしまうってことですね。

要は、摂りすぎ注意!!ってこと。

あとは、摂るなら運動してエネルギーが枯渇した状態で食えって話ですね。

「じゃあどのくらいならいいの?」って思いますよね。

→全体の摂取量の1割以下ということです。詳しいデータを拾うことはできませんでした。すみません。

生活上での注意点

出来ることと言えば、個人レベルで体内に入るトランス脂肪酸を制限しないといけないってことですね。

  • 揚げ物
  • クッキー
  • ファストフード
  • 菓子パン

これらを頻繁に食べる習慣がある方はご注意を。

ウチは子どもたち3人とも菓子パンが大好きです。ピザもクッキーも、ケーキも。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル